トム・ハーディ極限の肉体改造と未発表最新プロジェクトの全貌
天才監督クリストファー・ノーランとのタッグは、彼のキャリアにおける重要な転換点となった。スタイリッシュな強奪劇を描いた『インセプション』で見せた洗練された詐欺師役イームズは、彼の多才さを証明する格好の舞台となった。軽妙な軽口の裏に秘めた観察眼と行動力が、映画に独特のテンポを与えていた。
一方で、同じくノーラン監督の手による『ダークナイト ライジング』の悪役ベイン役では、まったく異なる顔を見せる。顔の半分を覆うマスクという制約のなかで、彼は約14キロもの純筋肉を増量。声のトーンと圧倒的な威圧感、そして目線の動きだけでゴッサム・シティを恐怖に陥れる圧倒的な悪を演じきった。ワーナー・ブラザース配給の超大作において、ヒーローを凌駕する存在感を放つヴィランの歴史を塗り替えた瞬間であった。