福岡大ワンゲル部メモの戦慄真相|日高山脈ヒグマ事件の全貌と教訓
ヒグマが登山者を数日間にわたって追い続け、次々に襲撃した背景には、ヒグマ特有の「強い執着行動(所有権の主張)」と「学習効果」が存在します。
野生のヒグマ、特に親離れしたばかりの若い個体(亜成獣)は好奇心が強く、同時に強い独占欲を持ちます。一度手に入れた獲物や食糧を「自分の所有物」と認識するため、人間がそれを取り返そうとすると、ヒグマは「自分の獲物を奪われた」と激しい敵意・攻撃性を示します。
動物行動学の研究において、ヒグマは一度人間を「恐れるに足らない存在」「攻撃すれば屈服する相手」と見なすと、行動がエスカレートすることが実証されています。ワンゲル部員たちにはヒグマの習性に関する知識が当時ほとんどなく、荷物を守ろうとした善意の行動が、結果としてヒグマの攻撃スイッチを完全に押してしまいました。