がん免疫療法の先駆け、丸山ワクチンの作用機序と申請手順の真実
丸山ワクチンの歩みは、行政との格闘の歴史でもある。1970年代から1980年代にかけて新薬承認の申請が行われたものの、当時の治験基準において明確な腫瘍縮小データを示すことが困難と判断され、最終的に厚生労働省(当時・厚生省)による正式な抗がん剤としての製造承認は見送られた。
しかし、本剤の継続投与を望む熱烈な患者の声や社会的要請を受け、異例の経過措置がとられることとなった。それが「丸山ワクチン治験プロジェクト」としての有償治験(実費相当の処方)制度である。現在も有償の承諾臨床試験薬という特殊な枠組みにより、希望する患者への供給体制が維持されている。