酸素系と塩素系の漂白剤を混ぜるとどうなる?有毒ガスの真相と対処法

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漂白剤業界を牽引する花王株式会社などの大手トイレタリーメーカーは、公式FAQや製品安全データシート(SDS)において、塩素系と酸素系の併用について厳格な注意喚起を継続しています。

花王の公式見解によると、「ハイター(塩素系)とワイドハイター(酸素系)を混ぜて使用しないでください。お互いの効果を打ち消し合って漂白効果がなくなるばかりか、急激に泡立って容器が破損したり、液が飛び散ったりする恐れがあります」と明記されています。

専門家が特に警告を発しているのが、スプレーボトルやペットボトル等への「作り置き・密閉」による破裂事故です。家庭内で混ざった液剤を「もったいないから」と密閉スプレー容器などに移し替えて保管した場合、容器内部で継続的に遊離する酸素ガスが内圧を跳ね上げます。室温20〜25度の環境下であっても、わずか数時間でプラスチック容器が耐圧限界を超え、手元や保管棚で爆発的に破裂する事故が報告されています。

さらに、液体タイプの酸素系漂白剤は製品を安定させるために意図的に「酸性(pH3〜4程度)」へ調整されているものが大半です。大量の液体酸素系漂白剤に塩素系漂白剤が混ざり、一時的に全体の液性が酸性側に傾いた場合、主反応である酸素発生の陰で、副反応として微量の塩素ガスが揮発する潜在リスクも完全には排除できません。換気の悪い密閉浴室でこの現象が起きれば、目や喉の粘膜を強烈に刺激し、重大な事故へと直結します。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。