三菱エアコン「体感」ボタンの正体|自動運転との違いと電気代の真相
一般的なエアコンに搭載されている「自動運転」と、三菱電機「霧ヶ峰」の「体感運転」には、空調制御の根本思想において明確な違いが存在します。
従来の一般的な自動運転は、主にエアコン本体の吸い込み口付近にある温度センサー(内蔵サーミスタ)で天井近くの空気温度を計測し、設定温度に到達したかどうかを判定しています。しかし、暖かい空気は天井付近に滞留し、冷たい空気は床付近に沈むという空気の物理的性質(温度ムラ)があるため、吸い込み口が27度を示していても、大人が座るソファ周辺や子どもが遊ぶ床面は24度まで冷え切っているといったギャップが頻繁に発生します。
これに対し、三菱エアコンの体感運転は、室内機から部屋全体を見渡す赤外線センサー「ムーブアイ」を連動させ、人の体感温度を基準に冷暖房能力や風向・風量をリアルタイムで自動切り替えます。人が感じる暑さ・寒さは単なる空間の気温だけでなく、周囲の壁や床からの輻射熱、気流の当たり方によって大きく変化します。体感運転はそうした複合要素をミリ波や赤外線で演算し、「人が快適と感じる領域」をピンポイントで維持し続けるシステムです。