朝7時の渋谷、削りたて一鉢に宿る「日本の真髄」——『かつお食堂』が世界中の食通を熱狂させる理由【2026年現地ルポ】
近年の東京において、朝食のあり方は劇的に変化した。かつてのアメリカンスタイルのカフェブームを経て、いま人々の関心は「身体を整える本物の和朝食」へと先祖返りしている。
朝8時前の渋谷。まだ街が本格的に動き出す前の静けさの中で、店の前には静かな熱気が満ちている。SNSでの拡散も手伝い、海外からの旅行客が全体の半数を占める日も珍しくない。ファーストフードのように素早く消費される日常から離れ、丁寧に手仕込みされた一杯のご飯を噛みしめる時間。それは多忙な都市生活者が渇望していた、極上のマインドフルネスな体験そのものだ。