柴又女子大生放火殺人事件30年目の真相|Dnaと結び目が語る犯人像
長期にわたる未解決事件特有の現象として、ネット空間には誤った情報や先入観に基づくデマが定着してしまうケースが見られます。柴又事件においても、事実とは異なる俗説が散見されるため、客観的証拠に基づいて是正する必要があります。
誤解①:「金品を奪った痕跡が一切ないため怨恨殺人である」
これは正確ではありません。確かに仏壇の引き出しにあった現金などは残されていましたが、室内は執拗に物色されており、順子さんの財布や小銭入れなどが持ち去られた形跡が確認されています。放火による燃焼で完全に特定できていない物品もあり、「金目当てではない」と断定することは捜査上も行われていません。
誤解②:「犯人は海外へ逃亡しており絶対に捕まらない」
外国籍犯行説がネットで根強く語られることがありますが、現場に残された「からげ結び」は日本国内の伝統的な職人文化に強く根ざした手口です。警視庁が国内の広範な職種や過去の前科者を対象に捜査を継続していることからも、犯人が日本国内で潜伏し、現在も日常生活を送っている可能性は十分に想定されています。