オレンジレンジ名曲の真実|平成を揺らした神曲の誕生秘話と現在地
ORANGE RANGEのディスコグラフィにおいて、今なお燦然と輝く代表曲には、制作当時の彼らの葛藤や現場での即興的なひらめきが色濃く刻まれています。
2004年10月にリリースされた8thシングル『花』は、映画『いま、会いにゆきます』の主題歌として書き下ろされ、オリコンチャートで6週連続1位、売上枚数100万枚(ミリオンセラー)を突破した不朽の名バラードです。オレンジレンジ花歌詞の世界観は、従来の陽気なサマーチューンとは一線を画し、「生まれ変わっても あなたのそばで 花になろう」というストレートかつ普遍的な無償の愛を描き出しました。当時のインタビュー資料によると、ギターのNAOTOは映画の台本を何度も読み込み、沖縄の伝統的な旋律の情緒をピアノとアコースティックギターの柔らかなアンサンブルに昇華させたといいます。HIROKIの叙情的な歌い出しからRYOの温かみのある低音ラップ、そしてYAMATOのエモーショナルなハイトーンへと繋ぐボーカルリレーは、J-POPにおけるミクスチャーバラードの金字塔となりました。
一方、2007年リリースの17thシングル『イケナイ太陽』は、フジテレビ系ドラマ『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』のオレンジレンジイケナイ太陽主題歌として社会現象を巻き起こしました。イントロの官能的なブラスセクションと挑発的なギターリフ、言葉遊びに満ちたアッパーな歌詞は、学園ドラマの疾走感と完璧にシンクロ。当時のテレビ特番でメンバーが「真夏の悪ノリと色気をギリギリのラインで表現した」と語った通り、現在も夏の定番アンセムとして各種音楽配信ランキングの上位に君臨しています。
さらに、インディーズ時代の熱気を全国区に押し上げた2003年の2ndシングルオレンジレンジ上海ハニーや、2004年にチャートを席巻したオレンジレンジロコローションは、沖縄・コザのストリートカルチャーとヒップホップ、パンクロックを融合させた「オキナワン・チャンプルー・サウンド」の真骨頂です。また、テレビ東京系アニメ『BLEACH』の初代オープニングテーマとなったオレンジレンジアスタリスクBLEACH(『*~アスタリスク~』)は、2005年2月の発売初週で約32.8万枚を売り上げ、自身最高初動記録を樹立。夜空の星々と命の巡りをテーマにしたスペーシーなラップロックは、日本国内にとどまらず海外のアニメファンからも熱狂的な支持を集め続けています。