水が坂を登る謎!サイフォンの原理と最新物理学が明かす新常識

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この現象の歴史はきわめて古い。紀元前1世紀、古代ギリシャの技術者アレクサンドリアのヘロンは、自著『気体学』の中でサイフォンを用いた仕掛けや自動扉の構造を記述していた。当時、人々は「自然は真空を嫌う」というアリストテレスの哲学概念でこれを説明しようとした。

時代が下り17世紀、近代科学の父たちの手によって理解は一歩前進する。ブレーズ・パスカルやトリチェリらの実験によって大気圧の存在が証明されると、液体の移動は「管の両端にかかる大気圧のバランスと重力の差によって生じる」という説が主流となった。チューブの最高地点で液体が途切れないのは、大気が液面を押し下げているからだという解釈だ。長らく、この「大気圧説」こそが絶対の正解だと教科書にも書かれてきた。

斉藤 蓮

斉藤 蓮

デジタルマーケティングコンサルタント

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。