雨穴×テレ東『何かおかしい』の戦慄真相と伏線回収を徹底解剖
なぜ『何かおかしい』という作品は、これほどまでに人々の心を捉えて離さないのか。その理由は、作中で描かれる恐怖が「明日は我が身」と感じさせる生々しさを持っているからだ。ネット上で誰かを告発し、正義の名のもとに私刑を下す快感。その正義感が実は、加害者側の狡猾な誘導によるものだったとしたらどうなるか。
本作の根底にあるのは、幽霊やモンスターではなく、顔の見えない大衆の無自覚な残虐性だ。エンターテインメントとして消費される他人の不幸、数字稼ぎのためにモラルを捨てるメディアの姿を、冷徹な筆致で描き出す。物語の結末に漂う後味の悪さは、私たちが生きる社会の写し鏡にほかならない。