エミリー・ブラント『プラダを着た悪魔』続編の真相と共演者の今
ハリウッドの過酷な競争社会において、共演者同士が20年にわたり深い友情を維持することは極めて稀です。しかし、本作のトリオが結んだ絆は本物でした。その関係性を世界に見せつけたのが、2026年の全米映画俳優組合賞(SAGアワード)授賞式です。
ステージ上にメリル・ストリープが単身登壇しマイクに躓くハプニングを装うと、舞台袖からアン・ハサウェイとエミリー・ブラントが駆け寄り、映画の象徴的な小道具であるメガネと受賞封筒を手渡しました。エミリーが劇中の名台詞「氷のような遅さで動くのね、それがどれだけ私をゾクゾクさせるか知ってるでしょ?」を投げかけ、会場を爆笑の渦に巻き込んだ光景は、単なる同窓会を超えた阿吽の呼吸を証明した瞬間でした。
撮影当時の裏話として、メリル・ストリープは冷徹なボスを演じるためにセット内であえてキャストと距離を置く「メソッド演技」を徹底していました。エミリー自身、当時の特番インタビューで「初日はメリルが恐ろしくて体が震えた」と回想しています。しかしクランクアップの瞬間、メリルは彼女たちを強く抱きしめ、「あなたたちとの仕事は本当に素晴らしかった。でもこの冷たい態度は今日で終わりよ」と涙ながらに告げたといいます。
さらに興味深いのは、映画が結んだ私生活の縁です。エミリーは本作で共演したスタンリー・トゥッチに実の姉であるフェリシティ・ブラントを紹介し、2人は2012年に結婚。トゥッチはエミリーの義兄となり、今や家族ぐるみの付き合いを続けています。アン・ハサウェイとも互いの家庭を行き来する親友であり、このプライベートにまで根付いた揺るぎない結束こそが、続編実現への最大の担保となっています。