カーゴパンツの紐処理で差がつく!プロが教える裾結びの極意
そもそも、なぜカーゴパンツにはこれほど多くのコードが備わっているのか。歴史を紐解くと、1950年代に米軍で採用されたM-65 フィールドパンツに行き着く。当時の兵士にとって、ポケットや裾の紐は止血帯や装備の固定、冷気や泥の侵入を防ぐための命綱だった。この武骨な機能美に着目したロスコやアルファ・インダストリーズといった老舗ミリタリーブランドが、一般市場向けにプロダクトを展開したことでファッションとしての土台が築かれた。
時代が下るにつれ、アパレル業界はこれらの実用的ディテールをデザイン表現として昇華させていった。機能として生まれたものが、美意識としてのミリタリーファッションへ移行する過程で、紐の扱い方は「生き残り」のための術から「自己表現」のツールへとその役割を変化させたのだ。