王家の紋章ついに完結へ|最終回の結末ネタバレとメンフィス・キャロルのその後、打ち切り真相まで総まとめ
ここからは、最終回の結末について核心に触れる。未読の方は十分注意してほしい。
物語終盤、キャロルは現代日本に戻る機会を得る。そこには彼女を待つ家族の姿や、古代エジプトでは決して味わえない安全で便利な生活があった。ところがキャロルの心は少しも満たされない。彼女が本当に愛したのは、傲慢で時に暴君的ですらあるメンフィスであり、彼と共に生きた古代エジプトだった。
最終回では、キャロルが再び古代エジプトへと戻る場面がクライマックスとなる。メンフィスとの再会で、二人は激しく抱きしめ合い、互いへの愛を確かめ合う。これまでのすれ違いや誤解を乗り越え、キャロルは「自分の居場所はここだ」とはっきり自覚する。王の伴侶として、ひとりの女性として、古代エジプトで生きることを自らの意志で選ぶのだ。
最終回の結末は、キャロルが現代へ帰還して物語が終わるといった「元の世界に戻る」タイプのタイムスリップものではなく、むしろ逆で、異世界で生きる覚悟を決めたヒロインの姿を描いて締めくくられる。それは、連載開始当初から描かれてきた「自分の運命は自分で切り開く」というキャロルの強さと、メンフィスとの対等な関係性の到達点でもある。
エジプトの国情や王族の権力争い、周辺国との関係など、未完のまま残された要素がゼロとは言い切れない。ただ、少なくともキャロルとメンフィスの物語としては、恋愛とヒロインの成長という主軸に一つの明確なピリオドが打たれた。読者の感情を置き去りにするような無理な幕引きではなく、「ここで終わるべきだった」と納得できる完成度だったと評する声が多い。