キオクシアが大型自社株買いに踏み切る真の狙い——Ai特需で業績急反発、株式市場に走る衝撃
今回の資本政策を読み解く上で外せないのが、複雑に絡み合った大株主の存在だ。プライベート・エクイティ大手のベインキャピタル、そして経営再建を果たした東芝の2社が長年抱えてきた大口保有株の取り扱いは、常に株式市場における上値の重石(オーバーハング)として懸念されてきた。
自社株買いによって市場から株式を買い上げ、消却を進めるアプローチは、市場への売却ショックを和らげつつ大株主の出口を確保する絶妙な着地点となる。投資銀行関係者の間では、「市場での直接売却による株価下落を防ぎつつ、順次ブロックトレードや自己株取得を組み合わせることで、株主構成の最適化を一気に加速させる狙いがある」との分析が広がっている。