ビキューナとは何か?カシミヤを超える神の繊維の真相と驚愕の価格
ビキューナは、哺乳綱偶蹄目ラクダ科ビキューナ属に分類される野生動物です。南米ペルー、ボリビア、チリ北部、アルゼンチン北西部にまたがるアンデス山脈の標高3,500メートルから5,500メートルという極めて過酷な高地生態系(プーナと呼ばれる高山草原)に生息しています。
昼夜の寒暖差が30度以上にも達し、酸素濃度が平地の半分近くまで低下する過酷な高山地帯で生き抜くため、ビキューナの毛並みは極限まで進化を遂げました。風雪を跳ね返す粗い外毛の下に、外気を完璧に遮断して体温を守る超微細な産毛(ダウンヘア)を密生させています。この産毛こそが、世界中のファッショニスタを虜にする「神の繊維」の原料です。
ビキューナは家畜化されたアルパカやラマとは異なり、完全な野生動物です。極めて神経質かつ俊敏で、人工的な飼育環境下では繁殖が極めて難しく、ストレスによって衰弱してしまうため、広大な自然のなかで保護・管理されながら生息しています。