胃腸炎にポカリはダメ?下痢悪化の理由と正しい水分補給法
胃腸炎の水分補給で最も多い失敗が、「喉が渇いたから」「脱水が怖いから」と一度にコップ1杯の水分を飲ませてしまうことです。胃の筋肉が過敏になっている急性期にまとまった水分が入ると、胃壁が刺激されて反射的な嘔吐発作(逆流)が誘発され、かえって脱水を加速させます。
吐き気があるときの水分補給タイミングと飲ませ方は、以下の3ステップを厳守してください。
- 嘔吐直後(30分〜1時間は完全絶飲食):
吐いた直後は口をゆすぐ程度にとどめ、胃を完全に休ませます。焦ってすぐに飲ませると9割以上の確率で再び吐き戻します。 - スプーン1杯(約5ml)からスタート:
吐き気が落ち着いたら、ティースプーン1杯(5ml〜10ml程度)の経口補水液を口に含ませます。 - 5分〜10分のインターバルを置く:
飲んだ後に吐き気がぶり返さないかを観察します。吐かなければ「5分後にまたスプーン1杯」を根気強く繰り返します。
30分〜1時間ほど経って吐き気がなければ、ストローでひと口ずつ、あるいは小さな氷にして舐めさせるなど、徐々に量を増やしていきます。点滴のように「微量を絶え間なく体内に浸透させる」意識を持つことが重要です。