佐藤二朗の知られざる素顔を独占追跡!最新主演作と舞台裏の全貌
お茶代わりの笑いを提供する一方で、彼は時に観客の足元をすくい、暗闇へと突き落とす。その最たる例が、映画『さが』での主演パフォーマンスだ。失踪した父親役を演じたこのサスペンス映画で、彼はこれまで築き上げたコメディ要素を一切封印した。
絶望と執着、そして人間の底知れぬ業。カメラが捉えたのは、滑稽さを完全に削ぎ落とした一人の男の凄惨な生だった。観客はスクリーンに映し出される一挙手一投足に息を飲み、彼が本来持っている俳優としての「底知れぬ深さ」を突きつけられた。コメディとダークな本格サスペンス。この振り幅の広さこそが、監督たちを惹きつけてやまない理由だ。