ドコモ絵文字はなぜ違う?Androidで標準に戻す設定と最新事情

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そもそも、なぜドコモはこれほど強烈な独自仕様にこだわったのでしょうか。その背景には、ドコモが誇るiモード絵文字の輝かしい歴史が存在します。1999年、ドコモのiモードサービス開始とともに開発された176種類の絵文字は、文字数制限の厳しい携帯メールで感情を伝える画期的な発明として爆発的な人気を博しました。その文化的価値は国際的にも認められ、ニューヨーク近代美術館(MoMA)に永久収蔵されるほどの偉業を成し遂げています。

しかし、スマートフォン時代への移行期において、この偉大な遺産が足かせとなりました。ドコモは従来のガラケー(iモード)ユーザーがスマートフォンへ機種変更した際、「これまで送受信していたメールの絵文字が読めなくなる」という事態を防ぐため、AndroidのOS内に無理やりドコモ専用の文字コードとフォントを組み込んだのです。

既存ユーザーへの配慮から生まれた互換性維持の施策でしたが、結果としてグローバル基準で進化を続けるUnicode(国際文字コード規格)の流れから乖離し、国内ユーザーを長年にわたって悩ませる表示ズレの原因となってしまいました。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。