『コ ノウタ トマレ イヒ』禁断のリーク!藤井道人監督が描く闇
関係者の証言を総合すると、本作が追求するのは観客の理性をじわじわと侵食していく極上のサスペンス・スリラーだ。物語の引き金となるのは、ある日を境に登場人物たちの周囲で響き始める不可解な「音」と、それに伴って引き起こされる不条理な現象である。逃れられない静かな恐怖と、人間の記憶の奥底に秘められた秘密が複雑に交錯し、観客を予測不能の展開へと引きずり込んでいく。
単なる恐怖体験にとどまらず、人間の執着、愛憎、そして孤独といった多層的な感情ドラマが丁寧に紡がれている点も特筆すべきだ。二転三転するプロットの先に待ち受けるラストシーンは、観る者の価値観を大きく揺さぶる衝撃を秘めているという。