大相撲最大の奇跡「幕尻優勝」の真実!歴代達成者と勝因を徹底解剖
大相撲の世界で使われる「幕尻」とは、幕内(横綱・大関・関脇・小結・前頭)の番付表において最も下に位置する地位を指します。現在の幕内定員は42名であり、通常は「東前頭17枚目」あるいは「西前頭17枚目」(場所によっては16枚目)が幕尻に該当します。
幕尻に位置する力士は、まさに土俵際の断崖絶壁に立たされています。大相撲では幕内と十両(十枚目)の間に給与、待遇、付き人の数、着物の素材に至るまで巨大な格差が存在します。幕尻で大きく負け越せば、翌場所は即座に十両へ転落する過酷な現実が待っているため、力士たちは毎場所「何としても幕内に残留する」という極限のプレッシャーと戦っています。
よく混同されがちな言葉に「平幕優勝」がありますが、意味合いの深さは大きく異なります。三役(小結・関脇・大関)以外の前頭力士が優勝すること全般を「平幕優勝」と呼びますが、その前頭の中で一番底辺にいる力士が頂点に立つことこそが「幕尻優勝」です。平幕優勝自体が滅多に起こらない波乱である中、幕尻からの優勝はまさに天変地異に等しい大事件と言えます。