市販スプレーは危険?エアコン掃除の安全な手順とプロ業者選び

市販スプレーは危険?エアコン掃除の安全な手順とプロ業者選びに関する基本知識をわかりやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。

吹き出し口を覗き込んだとき、奥で回転する筒状の部品(クロスフローファン)にびっしりと付着した黒い塊を目にして、綿棒や歯ブラシで掻き出そうとした経験を持つ読者も多いはずです。しかし、このエアコン送風ファンカビ取りこそが、一般ユーザーが絶対に深入りしてはならない最大の危険領域です。

送風ファンは、極めて緻密な重量バランスを保って高速回転するように設計されています。隙間からブラシを無理に突っ込んで羽(ブレード)を1枚でも欠けさせたり歪ませたりすると、回転時に「カタカタ」「ブーン」という激しい異音や振動が発生し、モーターの焼き付きや軸受の破損を招きます。また、ブラシで削り落とされた乾いたカビの胞子がファンの隙間からエアコンの奥深くへと舞い上がり、次に運転した際に部屋全体へ高濃度の胞子が飛散する二次被害を引き起こします。

特に注意が必要なのが、近年の主流となっているお掃除機能付きエアコン掃除の注意点です。「自動掃除機能があるから手入れは不要」と誤解されがちですが、自動で掃除されるのはフィルターの表面だけであり、油煙や湿気、そして送風ファンに付着するカビは一切除去できません。それどころか、お掃除ロボットのユニットや複雑な配線が前面を隙間なく覆っているため、構造を熟知していない素人が分解しようとするとツメの破損や配線の断線を引き起こし、メーカー修理で数万円単位の追加出費が発生するケースが多発しています。ファンの奥に黒カビが見えた段階で、自力解決の限界を超えたと判断するのが賢明です。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。