嵐『感謝カンゲキ雨嵐』に秘められた真実|名曲が四半世紀愛される理由

嵐『感謝カンゲキ雨嵐』に秘められた真実|名曲が四半世紀愛される理由の見逃せないポイントを徹底的にカバーしました。

インパクト抜群のタイトル「感謝カンゲキ雨嵐」は、昭和の流行語であり軍歌や寄席の決まり文句でも使われた「感謝感激雨霰(かんしゃかんげきあめあられ)」が元ネタです。雨や霰が激しく降り注ぐ様子に例えて「言葉に尽くせないほどの深い感謝」を表す成句を、グループ名である「嵐」に大胆に置き換えたのは、プロデューサー陣特有のワードセンスでした。

しかし、言葉遊びの軽快さとは裏腹に、歌詞内部に配置された櫻井翔によるラップ(サクラップ)の存在が、この曲を決定的に引き締めています。

当時の櫻井翔はまだ大学生。日本のメジャーアイドルシーンにおいて本格的なヒップホップの韻踏み(ライミング)とフロウを導入する先駆者として、自身の言葉でリアルな葛藤を刻み始めていました。Aメロ前の導入部で放たれる「So So いいことなんてない」という現実肯定から、「誰かがだれかを 支えて生きてるんだ」という本質的な真理への跳躍。この生々しいリリック構成こそが、十代後半のリアルな青臭さと誠実さを同時に成立させています。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。