オプジーボ価格の真実と自己負担額|最新の治療費内訳を徹底検証
公的医療保険が適用される現在、医療機関の窓口で薬価の全額を支払う必要はない。原則として患者の自己負担は1割から3割にとどまる上、日本が誇る「高額療養費制度」がセーフティネットとして強力に機能するためだ。
現在、オプジーボの点滴静注製剤(240mg/20ml等)を用いた一般的な治療では、1回あたりの総薬剤費が数十万円規模になる。しかし、患者が最終的に負担する月額の上限は、年齢と所得区分に応じて厳密に定められている。
例えば、70歳未満で年収約370万円〜約770万円(標準報酬月額28万〜50万円)の一般的な現役世代世帯(自己負担3割)の場合、ひと月の自己負担限度額はおよそ8万〜9万円程度となる。さらに、直近12か月間に3回以上高額療養費の支給を受けた場合、4回目以降は「多数回該当」が適用され、自己負担上限額は月額44,400円まで大幅に軽減される。
70歳以上で一般所得区分の世帯であれば、外来診療の個人上限は月額18,000円、世帯ごとの合算上限でも月額57,600円(多数回該当時は44,400円)が適用される。年間で数千万円にのぼる薬剤費の9割以上は、公的医療保険と税金によって支えられているのが偽らざる実態だ。治療を開始する際は、窓口での一時的な高額支払いを防ぐためにも、事前に加入する保険者から「限度額適用認定証」の交付を受けておくことが鉄則となる。