キュウリの種まき時期を間違えると全滅?収穫量が激変する真相と適期

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野菜栽培において「適期」という言葉は頻繁に使われますが、キュウリほどその影響が生育初期に露骨に現れる野菜はありません。種まきが早すぎたり遅すぎたりするだけで、株あたりの収穫本数が半分以下に激減するケースは日常茶飯事です。

その根底にある生理学的要因が、キュウリ発芽適温地温のシビアさにあります。キュウリの発芽適温は25℃〜30℃、最低でも15℃以上の地温を保たなければ種は動き出しません。気温が20℃近くまで上がる4月上旬でも、土中の地温は10℃〜13℃程度にとどまっていることが多く、この環境下で水分を与えると、種子が酸素不足に陥って土の中で腐敗します。

仮に発芽したとしても、15℃以下の低温にさらされた幼苗は根の伸長がストップし、病原菌に対する抵抗力を失います。これが代表的なキュウリ種まき失敗理由である「立枯病(たちがれびょう)」や初期の生育停滞(いじけ苗)のメカニズムです。初期に根を十分に広げられなかった株は、夏場の本格的な着果期に養水分を吸い上げきれず、曲がり果や尻太果ばかりが多発して早期に株枯れを迎えます。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。