伝説の電撃移籍から紐解くイチローが名門ヤンキースに残した衝撃
移籍後、イチローが見せたパフォーマンスは圧巻だった。2012年シーズンのヤンキース加入後の67試合で打率.322、14盗塁を記録。かつて安打製造機として記録を塗り替えていた時期とは異なり、下位打線や途中出場という限られた役割の中で、驚異的な集中力を発揮した。
ライトの守備では、ヤンキースタジアム独特の狭いファールグラウンドや複雑なクッションボールを完璧に処理。走塁においても一瞬の隙を突く盗塁で相手投手に圧力をかけ続けた。単なる打撃成績という数字以上に、ベンチでの準備段階から一切の妥協を許さないプロとしての姿が、チーム全体に目に見えない好影響を与えていた。