成宮寛貴の引退理由はなぜ?直筆文の苦悩と友人A氏報道の真相
成宮氏の引退発表がこれほどまでに世間の同情と惜別の涙を誘った背景には、彼のあまりに過酷な生い立ちと家族関係がありました。
成宮氏の家族構成は、幼少期に両親が離婚したのち、母と4歳年下の弟との3人家族でした。しかし、成宮氏がわずか14歳の中学生時代に最愛の母親が急逝します。親族からの引き取りの打診もありましたが、「自分が弟を育てる」と決意した成宮氏は、中学卒業後に高校へは進学せず、運送業のアルバイトや引っ越し作業などの過酷な肉体労働に身を投じました。
「学歴のない自分が弟に何を残せるか」と考え抜いた成宮氏は、2000年に演出家・蜷川幸雄氏のオーディションを突破し、舞台『滅びかけた人類、その愛の本質とは…』で俳優デビューを飾ります。芸能界という厳しい競争社会で懸命に働き続け、得た収入で弟の高校・大学(東京理科大学)の学費を全額工面し、就職と結婚までを見届けました。
弟の結婚式で成宮氏が流した涙のエピソードは、かつてテレビ番組の特集でも広く知られ、彼の誠実で責任感の強い人間性を象徴するものでした。自分を犠牲にして家族を守り抜いた誇り高き表現者が、私生活を盗撮され、親しい人間に裏切られて表舞台を追われたという構図が、ファンのみならず一般視聴者にも深い痛恨の念を抱かせることになりました。