便の色でわかる危険な病気サイン!黒・赤・白・緑の見分け方と受診目安
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便に血が混じっている場合、出血した場所によって現れる色が180度異なります。血液中のヘモグロビンに含まれる鉄分は、胃酸や消化酵素、腸内細菌に触れて酸化されると赤から黒へと変色します。この酸化反応の進行度合いが出血箇所の特定を可能にします。
胃や食道からの出血を示す「黒い便(タール便)」
詳細を見る道路のアスファルトや海苔の佃煮のように真っ黒で、特有の生臭い悪臭を放ち、やや粘り気がある便を医学用語で「タール便(メレナ)」と呼びます。臨床統計上、タール便が肉眼で確認されるには、胃や十二指腸などの上部消化管でおよそ100ml以上の出血が生じている必要があります。
主な原因として、ピロリ菌感染や非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の乱用による胃潰瘍・十二指腸潰瘍、進行した胃がん、肝硬変に伴う食道静脈瘤破裂などが挙げられます。貧血による立ちくらみ、動悸、冷や汗を伴う場合は、消化管内で大量出血が進行している可能性があり、一刻を争う救急受診が必要です。
大腸や肛門からの出血を示す「赤い便(血便)」
一方、肛門に近い下部消化管で出血が起きた場合、血液が酸化される前に排泄されるため、鮮やかな赤色〜暗赤色の便となります。
- 鮮紅色の便・トイレットペーパーへの付着:排便時に激痛を伴う切れ痔(裂肛)や、痛みのない内痔核からの出血が多い傾向にあります。
- 暗赤色便・便全体に血液や粘液が混ざる状態:大腸がんの初期〜進行期の症状や、大腸ポリープ、指定難病である潰瘍性大腸炎・クローン病、虚血性大腸炎が強く疑われます。
国立がん研究センターの統計によると、大腸がんは日本の部位別がん罹患数で常に上位に位置していますが、ステージIの段階で早期発見・治療できれば5年生存率は90%を超えると報告されています。「痛くないから痔だろう」と自己判断し、大腸がんの兆候を見過ごしてしまうケースが後を絶ちません。