「頭皮のかさぶたをはがす癖」に潜む脱毛リスクと皮膚科医の打開策
そもそも、なぜ頭皮にかさぶたができるのか。皮膚科専門医が指摘する主な原因は、皮脂の過剰分泌や常在菌のバランス崩壊によって起きる「脂漏性皮膚炎」だ。頭皮が赤く炎症を起こし、フケのような皮脂のかたまりや黄色いかさぶたが形成される。痒みに耐えかねて掻きむしることで、傷口から滲出液が出、それが固まって再び大きなかさぶたを作るという悪循環がはじまる。
もう一つの要因として挙げられるのが「尋常性乾癬」だ。銀白色の古くなった角質が厚く重なり、ボロボロと剥がれ落ちる慢性の皮膚疾患である。単なる乾燥肌だと思い込んで指で無理に剥がすと、毛細血管が傷ついて点状の出血(アウスピッツ現象)を引き起こす。症状の根本を見極めずに自力で剥がし続けるのは、火に油を注ぐようなものだ。