なぜ唯一メドック外?シャトー・オー・ブリオンの真価と相場を徹底解説
Q1:シャトー・オー・ブリオンと他の5大シャトーとの最大の違いは何ですか?
A1:最大の差異は「産地とブレンド比率」です。他の4シャトー(ラフィット、マルゴー、ラトゥール、ムートン)がジロンド川左岸のメドック地区にありカベルネ・ソーヴィニヨン比率が高いのに対し、オー・ブリオンはペサック・レオニャンに位置し、メルローが約半数を占めます。これにより、スモーキーな葉巻の香りとビロードのように滑らかな口当たりという独特の個性が生まれます。
Q2:セカンドワインの「ル・クラランス」と昔の「バアン・オー・ブリオン」は何が違いますか?
A2:中身の位置づけとしては同じセカンドワインですが、2007年ヴィンテージより、1935年にシャトーを買収し再興したアメリカの銀行家クラレンス・ディロンへの敬意を表して「シャトー・バアン・オー・ブリオン」から「ル・クラランス・ド・オー・ブリオン」へと名称が変更されました。名称変更以降、選果基準がさらに厳格化され、品質が一段と向上しています。
Q3:シャトー・オー・ブリオン・ブラン(白)はなぜこれほど高額で入手困難なのですか?
A3:生産面積が約3ヘクタール足らずと極めて狭く、年間生産量がわずか数百ケース程度しかないためです。ソーヴィニヨン・ブランとセミヨンから造られるその味わいは「世界で最も濃厚かつエレガントな辛口白ワイン」と絶賛され、世界中のコレクターが奪い合うため、赤ワインを上回るプレミア価格で取引されます。
Q4:当たり年(グレートヴィンテージ)以外のオフヴィンテージは購入しても大丈夫ですか?
A4:オー・ブリオンは近代的醸造設備と卓越した選果技術を持つため、いわゆる「オフヴィンテージ」であっても非常に高い完成度を誇ります。むしろ、オフヴィンテージの方が比較的早い段階(10〜15年程度)で飲み頃を迎え、価格も手頃であるため、レストランでの実飲用としては極めてコストパフォーマンスに優れています。
Q5:自宅に眠っているシャトー・オー・ブリオンの買取相場はどのように決まりますか?
A5:ヴィンテージの評価(1989年や2009年などの当たり年か否か)に加え、液面の位置(ネック〜ショルダー上部が理想)、ラベルやキャップシールの状態、セラーでの保管履歴(購入経路の証明書等)が査定額を大きく左右します。状態が良ければ、数十万円の高額買取となるケースも珍しくありません。