ナローベンチプレス完全攻略!手幅の黄金比と効かせる最新理論

ナローベンチプレス完全攻略!手幅の黄金比と効かせる最新理論の注目ポイントを分かりやすくまとめてご紹介します。

ナローベンチプレスで最も相談が多いトラブルが「手首の激痛」と「肘の違和感」です。これらの痛みは、関節の構造を無視した無理なセッティングから生じています。

手首が痛い理由の9割は、手のひらの中でバーベルが指側に寝てしまい、手首が過伸展(後ろに折れ曲がった状態)していることにあります。手幅を狭くすると、ストレートバーの性質上、どうしても手首に強い外転・回内ストレスがかかります。この状態で手首が寝ると、TFCC(三角線維軟骨複合体)や手根骨周辺に強い圧迫が加わり、慢性的な腱鞘炎や靭帯損傷を引き起こします。

手首を守るための絶対ルールは、手のひらの付け根(尺骨側・親指の母指球から小指球のライン)にバーを乗せ、前腕の骨の上にバーを直立させることです。親指をしっかり巻きつけるサムアラウンドグリップを採用し、手首を立てた状態をキープしてください。また、硬度のあるリストラップを適切に巻き、関節を外側から固定することも必須の予防策です。

さらに重要なのが、肘の角度と怪我防止の連動性です。脇を締めすぎるとバーが下腹部まで流れて手首がねじれ、逆に脇を開きすぎると肩関節の前方にインピンジメントを起こします。体幹と上腕の角度は「約45度」を保ち、バーの軌道は乳頭ではなく「みぞおち付近」に向かって斜め前方に下ろし、押し上げるときは自然な弧を描いて鎖骨の真上へと戻す軌道が、力学的にも関節保護の観点からも最も理にかなっています。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。