魔女の宅急便リリーの正体と猫種|ジジが喋れなくなった真相と原作の結末

魔女の宅急便リリーの正体と猫種|ジジが喋れなくなった真相と原作の結末を徹底追究! 知っておきたい 情報と解説を凝縮して配信します。

宮崎駿監督のアニメーション映画は、児童文学作家・角野栄子氏による同名小説の第1巻を原案としています。しかし、原作者の意図と宮崎監督の作家性の違いから、魔女の宅急便の原作との違いには驚くべきギャップが存在します。映画版、角野栄子氏の原作全6巻、そして海外(北米)ローカライズ版の設定を詳細に比較・検証しました。

項目詳細・数値データ一般的な基準・相場編集部の見解・評価ジジの会話能力の喪失映画:完全消失(最後まで声は戻らず「ニャー」と鳴くのみ)ファンタジー作品では会話能力維持が通例宮崎監督独自の脚色。青春の痛快な自立を描くための哲学的演出。原作小説でのジジの扱い全6巻を通して会話可能(魔力減退イベント自体が存在しない)児童文学における永遠のバディ関係角野栄子氏の温かな筆致。キキの生涯の伴走者として描かれ続ける。ジジとリリーの子猫映画:4匹誕生(黒1・白1・ぶち2)/原作:複数匹誕生猫の平均出産数(1腹あたり3〜5匹)に合致原作では子猫の1匹(黒猫トト)が人間の言葉を話しキキの娘と相棒に。北米ディズニー吹替版の結末1998年版:最後に会話再開/2010年以降:日本準拠に修正米ディズニー作品特有の明確なハッピーエンド主義文化的価値観の衝突。スタジオジブリの抗議で後に原作映画通り無言化。

特にファンを驚かせるのが、ジジとリリーの子供に関する原作の後日談です。角野栄子氏の原作では、キキは後にトンボと結婚し、双子の姉弟(ニニとトト)を出産します。そしてジジとリリーの間にも生まれた子供たちのうち、黒猫のトトは人間の言葉を話す能力を受け継ぎ、キキの娘・ニニの相棒猫として新たな魔女の旅立ち路を支えることになります。

映画版のエンディングロールで描かれたジジとリリーの子猫たちは、キキの足元を無邪気に駆け回り、ジジが誇らしげに父親の顔を見せる温かい描写で締めくくられています。映画版は「キキ個人の青春の終焉」を切り取り、原作小説は「親から子へと受け継がれる生命の連環」を描き切ったという点で、両者はそれぞれ異なる芸術的頂点に達しているといえます。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。