岡田有希子と松田聖子の知られざる絆|名曲誕生秘話と噂の真相
岡田有希子と松田聖子の関係性を語る上で外せないのが、1986年1月29日にリリースされた通算8枚目のシングル『くちびるNetwork』です。この楽曲は、カネボウ化粧品春のキャンペーンCMソングとして大ヒットを記録し、岡田有希子にとってキャリア初となるオリコン週間シングルチャート第1位をもたらしました。
この楽曲が生まれた背景には、極めて異例のクリエイティブ体制がありました。当時、神田正輝との結婚を経て活動を一時休止し、第一子を妊娠中だった松田聖子が「後輩のために」と作詞を快諾。そして作曲には、当時イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)の活動を経て世界的名声を得ていた坂本龍一が起用されたのです。
カネボウのCMタイアップ(沢口靖子出演)という巨大プロモーションのプレッシャーがかかる中、松田聖子が紡ぎ出した歌詞は、少女から大人の女性へと背伸びするアンニュイな色香と瑞々しい躍動感が同居する傑作でした。坂本龍一による実験的かつキャッチーなコード進行と合わさり、岡田有希子の透明感あふれるボーカルが見事に開花。事務所の先輩が後輩へバトンを渡すようなこの共同作業は、昭和アイドル史に残る奇跡的なコラボレーションとなりました。