【現地ルポ】雪と蕎麦の町が挑む静かな革命:2026年、山形県大石田町で起きている「地方再生」のリアル
大石田を語る上で絶対に欠かせないのが「そば」だ。町内には10軒以上の個性豊かなそば店が点在し、「大石田そば街道」として知られる。この地で採れる蕎麦粉「来迎寺在来(らいこうじざいらい)」や「デワカオリ」を使用した手打ち蕎麦は、力強い風味としっかりしたコシが特徴だ。
近年では、伝統の板そばスタイルを守る老舗の隣で、革新的な試みも始まっている。地元産の玄蕎麦を低温発酵させた「熟成そば」や、地ワイン・地酒とのペアリングを提案する小さなコース料理店が登場。世界的なサステナビリティ思考の高まりと相まって、海外の有名シェフが大石田の蕎麦栽培法を視察に訪れる例も出てきた。