生きてることが辛いなら炎上の真相|放送自粛と歌詞に込めた真意
当時、報道機関や識者の一部からは、過激な言動が引き金を引く「ウェルテル効果(模倣自殺の連鎖)」を懸念する声が強く上がっていました。特に精神医学関係者からは「希死念慮を抱えている当事者が冒頭だけを聴いて衝動的な行動を起こさないか」というリスク管理の観点から慎重論が唱えられたのも事実です。
しかし、実際に深刻な精神的危機に直面していた当事者たちから届いた声は、そうした大人の懸念とは正反対のものでした。ラジオ番組の投書欄やファンレター、そして当時のSNSには、切実な体験談が数多く寄せられました。
「うつ状態で誰の『頑張れ』という言葉も受け付けなくなっていた時、この曲の『小さく死ねばいい』を聴いて、肩の荷がふっと降りた。全部投げ出しても生きていていいんだと思えた」
「綺麗事ばかり並べたヒットチャートの曲に吐き気を催していた自分にとって、この曲だけが本気で自分の絶望を見てくれていると感じた」
このように、楽曲の持つ生々しい毒と薬効は、安全圏から批判を浴びせる評論家と、生存の崖っぷちに立たされていたリスナーの間で真っ二つに分かれる結果となったのです。