雲のジュウザはなぜ心揺さぶるのか?ラオウを怯ませた凄絶な生き様
「雲」の異名が示す通り、彼はどこにも属さず、いかなる権力にも屈しない生き様を貫いた。南斗五車星のひとりに数えられながらも、当初はその使命すら放棄し、己の欲望に従って生きる無頼漢として登場する。この圧倒的な自由さこそが、彼の最大の魅力であった。
だが、その破天荒な態度の陰には、実の妹と同義であるユリアへの切ない愛が隠されていた。幼少期より密かに想いを寄せていた彼女が異母妹であるという衝撃の事実を知ったことで、彼の恋心は永遠に封印されることとなる。自暴自棄とも取れる自由気ままな振る舞いは、過酷な宿命に対する彼なりの抗いであり、傷ついた心を隠す仮面でもあったのだ。