古古米の美味しい炊き方決定版!調味料1つで劇的に蘇る裏ワザと科学

古古米の美味しい炊き方決定版!調味料1つで劇的に蘇る裏ワザと科学に関する主要なデータを丁寧に解説いたします。

パサつきと不快な臭気を一掃し、古古米を新米レベルへと劇的に引き上げる救世主となるのが、家庭のキッチンに常備されている「本みりん」です。

静岡県を中心に展開する大手スーパー「マックスバリュ東海」をはじめとする流通各社や料理研究家が公開している実証データでも、米2合に対して「小さじ1〜大さじ1(約15ml)の本みりん」を添加して炊飯する方法が、最も再現性の高い裏ワザとして推奨されています。

なぜ、本みりんを加えるだけで古古米がふっくらと蘇るのか。その理由は、みりんに含まれる「糖分」と「アルコール分」の相互作用にあります。

みりんの主成分であるブドウ糖やオリゴ糖などの複合糖類は、非常に高い保水性を持っています。硬化して水分を保持できなくなった古米のデンプン構造に糖類が入り込み、加熱時に水分をぎゅっと抱え込むため、炊き上がりのパサつきを抑えてみずみずしい食感を取り戻します。さらに、糖類が米粒の表面をコーティングすることで、新米特有の美しい「照りとツヤ」が人工的にではなく極めて自然に形成されます。

加えて、みりんに含まれるアルコール(約14%)は、沸騰とともに揮発する際、古米臭の元凶であるヘキサナールなどの揮発性悪臭成分を巻き込んで空中へと飛ばす「共沸効果(マスキング効果)」を発揮します。これにより、炊飯器特有の嫌なヌカ臭さが完全に打ち消されるのです。

なお、料理酒でも一定の消臭効果は得られますが、料理酒には糖分や照りを生み出すエキス分がみりんほど豊富に含まれていません。古米をふっくらツヤツヤに仕上げたい場合は、みりん風調味料ではなく、伝統製法で作られたアルコール度数約14%の「本みりん」を選ぶことが決定的なポイントです。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。