なぜ今、渋谷に河童が溢れているのか?2026年の異色大ヒット作『3匹のカッパとギャルな姉』が暴いた現代人の乾き
光が強くなれば、当然ながら影も濃くなる。原宿にオープンしたコラボカフェは数時間待ちの行列が途切れず、高級アパレルブランドが河童の顔をあしらった10万円超のパーカーを発表する事態にまで発展した。スーパーの野菜売り場からはキュウリが消え、キャラクターグッズはフリマアプリで高額転売されている。
黎明期から熱狂していたコアなファン層からは、早くも溜め息が漏れ始めている。「ただの生活の営みだったものが、資本主義のオモチャにされているのではないか」という危惧だ。作り手たちが持つインディペンデントな毒気と純粋さが、巨大な利権の渦に巻き込まれて骨抜きにされないか。2026年後半に向けて、作品は最大の試練を迎えることになる。