1畳の大きさは何Cm?京間・江戸間の違いと失敗しない部屋選びの基準

1畳の大きさは何Cm?京間・江戸間の違いと失敗しない部屋選びの基準の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。

現代の間取り図を見渡すと、和室には「畳」、フローリングの洋室やリビングには「帖」という文字が使い分けられている光景が一般的です。この畳と帖の違いについて、文字表記による法的な効力差はありませんが、広告表示には厳格な業界統一基準が存在します。

かつては不動産業者が自社の都合に合わせて「1畳=1.4㎡」などと過大に見せかける表示が横行し、消費者の混乱を招いていました。これを受け、一般社団法人不動産公正取引協議会連合会が策定する「不動産の表示に関する公正競争規約(表示規約)」施行規則第10条において、以下の公式基準が明確化されています。

「居室等の広さを畳数で表示する場合においては、畳1枚の広さは1.62平方メートル(各室の間取り図において1畳の広さを表示している場合は、その面積)以上を基礎として計算すること。」
(出典:不動産公正取引協議会連合会『不動産の表示に関する公正競争規約施行規則』)

ここで多くの人が疑問に抱くのが、1.62平米以上の理由です。この数値は、主要規格の中で日本の中央部に位置し、全国的な流通基準としてバランスが取れていた中京間寸法(約1.656㎡)を参考に設定されました。伝統的な京間(約1.82㎡)よりは小さいものの、江戸間(約1.55㎡)や団地間(約1.45㎡)よりも広めの面積を「最低基準」として義務付けることで、消費者が誇大広告によって不利益を被る事態を防ぐ狙いがあります。

したがって、現在の不動産広告において洋室を「6帖」と表記する場合、その部屋の床面積は「1.62㎡ × 6 = 9.72㎡以上」でなければなりません。仮に壁で囲まれた面積が8.8㎡しかない部屋を「6帖」と表示して募集をかければ、公正競争規約違反として厳しい行政処分や警告の対象となります。

ただし、ここで見落としてはならない専門的な落とし穴が「壁芯(へきしん)計算」です。日本の不動産広告に記載される専有面積や居室面積は、壁の中心線を結んだラインで算出する「壁芯面積」が用いられます。実際に家具を配置できる有効面積は、壁の厚み分だけ内側に狭まる「内法(うちのり)面積」となるため、図面上は1.62㎡基準をクリアしていても、室内空間は体感で5〜8%ほど狭くなる点に留意が必要です。

森 瞳

森 瞳

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。