イオン化傾向の覚え方決定版!挫折する理由と得点源に変える鉄則

イオン化傾向の覚え方決定版!挫折する理由と得点源に変える鉄則に関する主要なデータを分かりやすく解説いたします。

ネット上の簡易まとめやSNSの要約投稿を見ていると、受験生が誤解しやすい「危険な省略」が散見されます。特に配点が高く差がつきやすいのが、「不動態」と「酸の濃度による気体発生の違い」です。

まず押さえるべきは、不動態の覚え方です。アルミニウム(Al)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、コバルト(Co)は、濃硝酸などの非常に強い酸化剤に触れると、表面にごく薄い緻密な酸化皮膜を形成します。この皮膜が内部を保護するため、以後は酸の中に浸しても反応が進まなくなります。受験界では古くから「手(Fe)に(Ni)あ(Al)る(Cr)コ(Co)ップ」や「徹(Fe)仮(Cr)面(Al)あ(Ni)に」といった語呂合わせで親しまれています。

ここで多くの人が「濃硝酸には溶けないが、希硝酸なら溶ける」という事実を見落とします。酸化力が強すぎる濃硝酸だからこそ不動態化するのであり、希硝酸中ではFeもAlも水素ではなく一酸化窒素を放出しながら激しく溶けます。

また、希硝酸と濃硝酸の反応によって発生する気体の違いも頻出の盲点です。 銅(Cu)や銀(Ag)と反応させた際、酸の濃度によって生成する酸化窒素が異なります。

・希硝酸との反応:一酸化窒素(NO)が発生(無色・水に難溶)
・濃硝酸との反応:二酸化窒素(NO₂)が発生(赤褐色・水に可溶・有毒)
・熱濃硫酸との反応:二酸化硫黄(SO₂)が発生(無色・刺激臭)

この区別は「希(うす)いのはNO(ノー)」というフレーズで整理すると記憶の混同を防げます。水と気体の発生反応において、発生する気体の色や捕集方法(水上置換か上方・下方置換か)まで連動して問われるのが共通テストの定石です。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。