2026年の夜を潤す「森の雫」――なぜ白州ハイボールは空前の品薄でも愛飲家を惹きつけてやまないのか
コンビニエンスストアや酒販店の店頭に、深緑色のメタリックな缶が並ぶや否や、即座に棚が空になる。サントリーが数量限定で定期リリースを続けるプレミアムハイボール缶は、2026年の現在も発売と同時にSNSを席巻するキラーコンテンツだ。1本600円超というRTD市場における異例の価格帯でありながら、消費者は躊躇なくカートに放り込む。
この缶製品がウイスキーファンの度肝を抜いたのは、香料や余計な添加物を一切排除し、白州蒸溜所のスモーキー原酒をベースにソーダのみで仕上げた潔さにある。「家庭の冷凍庫の氷では出せない完璧なガス圧と、氷なしで飲むことを前提に緻密に計算されたアルコール度数9%のバランス」。缶を開けた瞬間に弾ける鮮烈な森の息吹は、缶入りハイボールの概念を根底から覆し、ブランドへの入門口としても極めて機能的に作用している。