大都市・横浜の隠れ里「寺家ふるさと村」が今、大人たちの癒やしと冒険の聖地として再注目される理由【2026年最新ルポ】
寺家の魅力は景色だけではない。生物多様性の宝庫としての顔も持っている。春にはウグイスが響き渡る声で鳴き、夏には水田を蛙の合唱が包む。秋には澄んだ空気の中にモズの高鳴きが響き、冬には渡り鳥が池の水面に羽を休める。
とりわけ、初夏の夜に繰り広げられるゲンジボタルの乱舞は圧巻だ。暗闇の中で淡い光を放ちながら水辺を舞うホタルの姿は、幻想的という言葉では表現しきれないほどの感動をもたらす。この美しい光景は、地域住民やボランティア団体による長年の環境保全活動によって支えられている。水路の清掃や薬害の防止など、地道な努力があってこそ、この奇跡的な生態系が維持されているのだ。