オマール海老とロブスターの違いとは?実は同じ生き物という衝撃の真相

オマール海老とロブスターの違いとは?実は同じ生き物という衝撃の真相の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。

「名前が違うだけで同じ生き物なら、なぜフレンチのコースは数万円も跳ね上がり、シーフードバルでは数千円で丸ごと食べられるのか?」

この疑問を解決すべく、東京都内の老舗グランメゾンで腕を振るう総料理長と、豊洲市場で甲殻類を専門に扱う仲卸担当者に現場の実態を取材しました。

銀座のフレンチレストラン料理長は、食材選びにおける「産地と種」の決定的な違いについて次のように語ります。

「メニューに『オマール海老』と記載していても、使っている個体がブルターニュ産のヨーロピアンオマール(Homarus gammarus)か、カナダ産のアメリカンロブスター(Homarus americanus)かで、原価も料理の仕上がりもまるで別物です。ブルターニュ産は甲殻が薄く、身の水分保持力が驚異的で、火を入れた瞬間に立ち上る香りの純度が違います。市場価格で1キロあたり2万円を超えることも珍しくなく、当店ではこれを特別な記念日コースのスペシャリテとして扱っています」

一方、豊洲市場の水産関係者は、流通形態が引き起こす「価格マジック」の裏側を指摘します。

「ファミリーレストランや大衆バルで提供されるロブスターの多くは、カナダ沖などで大量漁獲されたアメリカンロブスターを現地でボイルし、冷凍コンテナ船で一括輸入したものです。これなら1尾あたり1,500円〜2,000円程度の原価で調達できる。しかし、活魚(活オマール)として空輸便で生きたまま水槽に入れて運ぶとなると、輸送コストとロス率が跳ね上がり、仕入れ値は数倍に達します。『オマールとロブスターの価格差』として消費者が感じているものの正体は、生物の違いではなく『産地(欧州産か北米産か)』と『輸送・保冷状態(活生か冷凍か)』の差なのです」

ネット上の口コミや知恵袋などでは「ロブスターはパサパサしていて大味だが、オマール海老は濃厚で繊細」といった書き込みが散見されます。しかしこれは、冷凍解凍の加工プロセスや調理技術の差による体験談であり、生物学的な優劣を直接示すものではない点に注意が必要です。

前田 葵

前田 葵

サステナビリティ研究家

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。