麒麟地震研究所の予知は当たる?怪しい噂の正体と的中率を徹底検証

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なぜ気象庁や文部科学省の地震調査研究推進本部、日本地震学会は「地震の直前予知は不可能」と断言しているのでしょうか。

過去半世紀以上にわたり、日本をはじめ世界各国で「地震予知研究」に膨大な国家予算と人員が投じられてきました。1970年代から80年代にかけては、ギリシャの「VAN法」や日本の大学研究機関による「電磁気学的観測」など、先行現象を捉えようとする試みが数多く行われました。

しかし、膨大なフィールドワークと観測データが導き出した結論は、極めて冷徹なものでした。地下数十キロメートルで発生する岩盤の微小破壊から本震の破壊に至るプロセスは、カオス的(非線形)であり、地表で観測される電磁波ノイズには、太陽活動(宇宙天気)、雷放電、人工ノイズ(送電線・工場設備・家電・鉄道)、電離層の季節変動など、地震とは無関係な要因が圧倒的に多く混入するという事実です。

気象庁は公式見解として次のように明記しています。

「現代の科学技術では、日時と場所を特定した地震の予知はできません。時折、民間や個人の地震予知情報が話題になりますが、公的な防災活動の根拠として信頼できるものではありません。」

科学界が電磁波観測を「否定」しているのではなく、「無数のノイズの中から地震の前兆だけを100%抽出し、実用的な警報として運用することは現在の技術では不可能である」という現実が、科学者たちの一致した見解なのです。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。