熊肉ブームの陰に潜む寄生虫の恐怖!トリヒナ感染を防ぐ安全対策

熊肉ブームの陰に潜む寄生虫の恐怖!トリヒナ感染を防ぐ安全対策の概要と注目ポイントを徹底的にカバーしました。

熊肉を食べる上で最も警戒すべきなのが、線虫類の一種であるトリヒナ(旋毛虫)だ。この寄生虫はクマの筋繊維の中に幼虫の包嚢(ほうのう)を作って潜伏する。人間が十分に加熱されていない熊肉を口にすると、胃液で包嚢が破れ、腸内で成虫となって繁殖。生まれた幼虫が血液に乗って全身の骨格筋へ移動し、猛烈な筋肉痛や高熱、顔面浮腫、呼吸困難を引き起こす。

さらに、北海道のヒグマなどではエキノコックス症のリスクも存在する。キツネを主宿主とする多包条虫のエキノコックスは、クマの体表や周辺環境を汚染し、その卵が人間の体内に入ると数年から数十年の潜伏期間を経て肝機能障害などを及ぼす。野生動物の病原体調査を長年続ける酪農学園大学の浅川満彦教授らは、野外の野生個体における寄生虫保持率や感染経路の複雑さを指摘し、無警戒な生の摂取や生焼けの肉の解体に強く警告を発し続けている。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

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