台湾の性風俗と売春の歴史|公娼廃止から現在続く法制度の歪みまで

台湾の性風俗と売春の歴史|公娼廃止から現在続く法制度の歪みまでの要点や背景をコンパクトにまとめました。全体像を一目で把握できます。

合法的な特区が存在しない結果、台湾の性風俗は警察の目を逃れる形で高度に地下化・分散化しています。かつてのような固定店舗型から、雑居ビルの一室を利用した「一楼一鳳(マンションヘルス型)」や、マッサージ店を装った「養生館」、さらにはSNSを駆使した個人取引へと主戦場がシフトしました。

現在、取引の多くはLINEやTelegramなどのメッセージアプリを通じて行われており、仲介業者(マフィアやブローカー)が介在するケースが後を絶ちません。また、観光ビザや留学ビザ、技能実習制度を利用して東南アジア諸国から入国した外国人女性が、多額の手数料や借金を背負わされて不法就労に従事させられる事例も深刻化しています。

台湾の警察当局は定期的に「靖黄専案」と呼ばれる風俗一斉摘発を展開しており、摘発ニュースが地元メディアを賑わせています。違反者には社会秩序維護法に基づく罰金が科されるほか、外国人女性の場合は出入国管理法違反で強制退去処分となり、背後の元締めには刑法の「妨害風化罪」(営利目的の売淫媒介)が適用されます。しかし、取り締まりを強めれば強めるほど現場はより見えにくい場所へ潜行し、女性たちが犯罪被害に遭っても警察へ通報できないという危険な悪循環を生んでいます。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。