延命治療を望むか否か?胃ろう・人工呼吸器の現実と後悔なき選択
家族に重い判断を背負わせず、自分の望む最期を迎えるための確実な手段が、事前指示書(アドバンス・ディレクティブ)およびリビングウィル(生前の意思表明書)の作成です。
これらは単なるメモ書きではなく、自らの判断能力が失われた際にどのような医療を受けたいか、あるいは拒否したいかを文書で残すものです。
実効性を高める3つのアクション
- 具体的な処置ごとの希望を明記する:「無理な延命はしないでほしい」という抽象的な文言だけでは医師は判断に迷います。「心肺停止時の胸骨圧迫の拒否」「回復の見込みがない場合の人工呼吸器装着拒否」「胃ろうや中心静脈栄養の不希望」など、項目別に明確な意思を記載します。
- 医療代理人を指名する:判断能力を失った際に、自らの意思を代弁する人物(キーパーソン)を1名または2名指定し、事前にその価値観をすり合わせておきます。
- 公証役場での「尊厳死宣言公正証書」の作成やACPの共有:日本尊厳死協会などのリビングウィルを利用するほか、公証役場で公正証書を作成しておくことで、医療従事者に対する法的・倫理的説得力が格段に高まります。