至高の響き!横浜みなとみらいホールの座席と鑑賞術を徹底レポート
大ホールの扉を開けた瞬間、視界に飛び込んでくるのは温もりあるシューボックス型をベースにした美しい囲み型空間だ。総席数2,020席。客席と舞台の距離を極限まで縮めたこの構造は、オーケストラのダイナミズムと室内楽のような親密さを奇跡的なバランスで両立させている。
音響設計の要は、計算し尽くされた側壁の傾斜と天井高にある。音が天井へ立ち上り、豊かな余韻となって客席へと降り注ぐ。ピンと張り詰めたピアニッシモから、交響楽団・オーケストラが炸裂させる渾身のフォルティッシモまで、音の輪郭が一切濁らない。ホールの隅々にまで均一に音のシャワーを届ける音響パラメーターの緻密さは、まさに日本の舞台芸術産業が世界に誇るクラフトマンシップの結晶といえる。