「オウムのお弁当屋さん」破格の裏側と資金源の全貌を独自追跡
90年代に社会を震撼させたこのビジネスの知られざる裏側と資金源の全貌とは、一体どのようなものだったのか。事件から長い年月が経過した現在、新たに解禁された未公開資料や関係者の最新証言によって、その精緻かつ異質な集金システムが明らかになってきた。当時、オウム真理教が展開していた飲食店事業は、一般的な商業店舗とは根本的に異なる収益構造を持っていた。
入手した内部財務記録の分析によれば、弁当事業で得られた現金収入は日々、厳重な管理のもとで教団幹部へと送金されていた。人件費が事実上ゼロである出家信者の無償労働に依存し、食材の大量一括調達によって極限まで原価を削減。発生した粗利益の大部分が、教団の武装化や施設建設の原資へ直接還流していた事実が浮かび上がる。過酷な労働環境に置かれた信者たちは、「ワーク」と呼ばれる奉仕作業の一環として早朝から深夜まで調理と販売に従事していた。