ピアスホールのしこりの正体は?痛くない原因と粉瘤・肉芽の見分け方
しこりに気づいた際、医療機関のどの診療科を受診すべきか迷うケースは少なくありません。選択基準は症状の性質によって明確に分かれます。
赤みや痛み、膿が出ているなど「急性期の炎症トラブル」であれば皮膚科が適しています。抗生剤の内服・外用薬による消炎処置や、シリコンチューブへの入れ替えによる圧迫解除など、内科的・保存的アプローチが得意分野です。
一方、硬いしこりが残っている、粉瘤を袋ごと完全に摘出したい、あるいはケロイド化して耳の形が変形しているといった「外科的・整容的トラブル」であれば形成外科が第一選択となります。形成外科は傷跡を可能な限り目立たなく縫合する専門技術を持っているため、耳たぶや軟骨の形態を美しく保ちながら治療を受けられます。
受診にかかる費用の目安は以下の通りです。
- 診察・薬の処方(保険適用・3割負担): 初診料+抗生剤やステロイド軟膏代で約1,500円〜3,000円
- 粉瘤の摘出手術(保険適用・3割負担): 露出部(耳介)の手術手技料および病理組織検査代を含め、しこりの大きさにより約5,000円〜15,000円
- ケロイドのステロイド局所注射(保険適用・3割負担): 1回あたり約1,000円〜2,500円(数週間に1回の頻度で継続)
- 医療用シリコンチューブ置換術: 施設により保険適用または自費診療(数千円程度)
一般的な病変の切除や炎症治療は健康保険が適用されます。放置して巨大化するほど手術の切開範囲が広がり、傷跡も治療費も増大するため、早期の受診が結果的に最も負担を抑える手段となります。