なぜSnsで話題?本物車両の「路面電車カフェ」の魅力と全国名店を徹底解説
ネット上の情報を見て店舗へ足を運んだものの、「現地に着いたら閉まっていた」「想像していた環境と違った」というトラブルが後を絶ちません。ここには、鉄道車両特有の構造的要因に起因する盲点が存在します。
まず是正すべき誤解は、「すべての車両カフェが通年・全天候で快適に営業しているわけではない」という点です。半世紀から一世紀近く前に製造されたレトロ電車カフェ現在の車体は、現代の建築基準法に基づく断熱材が施されておらず、外壁は単板の鋼板や木材で構成されています。そのため、真夏の日中には車内温度が急上昇し、真冬には冷気が足元から侵入します。
各店舗とも業務用スポットクーラーや特注の空調機を増設して対策を講じていますが、記録的な猛暑日や厳冬期には、機器の能力限界や車両保護の観点から路面電車カフェ営業時間を短縮したり、臨時休業措置を取ったりする事例が確認されています。
さらに、鉄製車体の維持には莫大なコストと労力が伴います。屋外に静態保存されている車両は、紫外線や雨風による錆の発生が避けられず、数年に一度の大規模な再塗装・修繕期間には数週間にわたり営業が休止されます。「いつ行っても確実に開いている一般チェーン店とは異なり、文化財の維持保存活動と二人三脚で運営されている」という背景を理解しておくことが大切です。